成年後見制度について
成年後見制度ってなぁに?
どんな支援をしてくれるの?
生活や療養に関する事務
1.介護サービスの利用契約
2.医療(入退院)契約
3.各種福祉サービスの利用契約 など
財産の管理に関する事務
1.現金・預貯金通帳・証券当の管理
2.各種支払い
3.不動産の管理・処分 など
配偶者のいない高齢者の心の支えになっている人
高齢者の心の支えは、全世界共通で、まずは配偶者です。配偶者のいない高齢者は子供に頼ります。もちろん、血を分けた子供が一番です。信用できる子供に全てを託すのが一番でしょう。でも、子供だけに全面的に依存して良いのでしょうか?
子供は仕事と家庭で、とても忙しいかもしれません。また、遠方に住んでいたり、親を思う気持ちがあっても、支援行動は時間的に難しい方もいます。「親を守りたいけれど、まず自分の子供・家庭を守らなければいけない」と悩んでいるかもしれません。まして、子供は法律の専門家ではないので、子供に頼りながらも、子供の負担を軽減することを考えることが必要かもしれません。
欧米でも子供が一番です。ただし、子供の負担を軽減するために法律の専門家にアドバイスをもらったり、実務には専門家を使う例が増えています。子供だけでもなく、専門家だけでもない、子供と専門家の両方で支える、
車の両輪=ホットサンドィッチシステムが普及しています。
任意後見制度利用の流れ
1.まず、本人が公正証書により任意後見受任者(子供、友人等)と任意成年後見契約を締結します。
(契約は判断能力が低下した時点で効力が発生します )
2.本人の判断能力が低下してきた時点で、任意後見受任者は家庭裁判所に(本人が予め決めておいても良い)任意後見監督人の選任を申立てます。
3.家庭裁判所は、基本的に本人の意志を考慮・検討して、任意後見監督人を選任します。
4.任意後見監督人の監督のもとで、任意後見人は後見事務
を開始します。
(例)
a.任意後見受任者・・・友人知人 任意後見監督人・・・専門家
b.任意後見受任者・・・A子 任意後見監督人・・・専門家
c.任意後見受任者・・・専門家 任意後見監督人・・・A子